Tokyo Mechanical Keyboard Meetup Vol.4
This post has English translation if you can’t read Japanese. But be aware that my poor English. Sorry!🙇
先にスライドの資料を公開しましたが、「Tokyo Mechanical Keyboard Meetup vol.4」に参加いたしました! 自分の発表があるということで大変緊張しておりまして、せっかく展示されていたキーボードを見て回るのがちょっとおろそかになってしまったのが悔しいのですが、写真は撮りましたのでご覧下さい。できるだけ写真載せたのでちょっと長くなってしまいました。前回参加したVol.2と比べると圧倒的に左右分割、Ortholinear(直行配列)って感じですね。あと基本的に自作みたいな。珍しいどころか、世界に一つしかないであろうキーボードの多いこと多いこと(笑)
プレゼンテーション
最初の登壇者はHelixのないんさん。Helixは400セット以上売れたそうです。注文した方はご存知と思いますが、プレートの素材、Pro Microの数、キースイッチの数、キーキャップの種類など極めて細かいオーダーに対応していましたよね。それを400パターン処理したってことですよ……
資料は下記のDropboxリンクから読めます。
次はErgo42のたのしい人生さん。キーの数、作りやすさ、ケーブルの捌き方など、きめ細かなポリシーがあってErgo42が完成したことがわかります。個人的には最後に仰っていたモジュール型基板というのが気になります。私のように電子工作がさっぱりわからなくても、用意されたモジュールを組み合わせてキーボードを作れるようになるのかしら。
資料はSpeaker Deckで読めます。
Ergo42 – Tokyo Mechanical Keyboard Meetup Presentation
最後は自分でした。めっちゃ緊張してお聞き苦しかったとは思いますが、これまでに作ったキーボード関連のグッズをご紹介させていただきました。スライドは下記の記事にまとめましたのでもしご興味があればご覧下さい!
ワークショップ
安心堂さんによるパッド印刷のデモンストレーションもありました。パッド印刷というのを初めて知ったのですが、シリコンゴムを経由することで完全な曲面にも印刷することが出来る技術だそうです。
こちらは手動式パッド印刷機で、安心堂さんが開発したものだそうです。
米粒のような小さなものにまで印刷できるとのこと。一口に米粒といっても一つ一つ形が違うので、印刷は難しかったそうです。
ボケているのはルーペ越しで全然ピントが合ってないからです。実際はめちゃくちゃ細かく、しっかりと判読できる形で印刷されています。これは「世界最小の広告」としてDJみそしるとMCごはんのアルバム「コメニケーション」のプロモーションに使われたそうです。
ゴルフボールのような球面にも印刷できます。こちらは個人でもパッド印刷機を借りて好きなものに印刷することが出来ます。もちろんキーキャップにもいけます。実際に3Dプリントした僕のオリジナルキーキャップに印刷していただきましたが、綺麗に印刷されていました。足立区にある試作工場というところで可能だそうですので、是非お試しください。
展示されていたキーボード(一部)
m.teiさんによる分割型60%キーボードのモックアップ。ややレトロな配色のキーと、透明アクリルによるスケルトンなケースのギャップ萌え。物理配置としては完全に左右対称で、エルゴノミックなレイアウトを提唱されています。
Nyquistもあるし、Let’s Splitも当然のように置いてあります。Tex Yoda IIとその奥の3×3のキーボードはnaoki440さんのもので、漆塗り風の塗装に挑戦されています。
そういえばガチで輪島塗のHHKB、ありましたよね… って調べたらもう12年前! 昔からキーボードは流行っていたんだなぁ(笑) FILCOは漆の筐体に金箔キーキャップも出してるし…
Jim TittslerさんのKeyboardio。Ergodoxよりさらにエルゴノミクスといった感じで、全てのキーが専用のカーブを持つキーキャップ、木製のパームレスト、親指の付け根で押すタイプのfnキーなどが特徴。場所を取ってしまうのとトレードオフとなりますが、付け根で押すfnキーは結構アリだなぁと思いました。
同じくJimさんの(だと思う)BAT keyboard。親指キー3つと、その他の指のキーの組み合わせで修飾キーを含めてすべて入力可能。ある意味究極のキーボードですが、ど、どうなんですかね… 国内で使われてる方いましたら是非使用感を教えて下さい。
やよいのうさぎさんのDactyl ManuForm 5×6。3Dプリンタフル活用って感じの立体的なボディがイカしますね。たぶんFDM方式でプリントしたものだと思うんですけど、塗装がしっかりしてるので全く安っぽさがありませんでした。Kinesis Contouredみたいなエルゴノミクスキーボードは今や自分で作れてしまうすごい時代なのです。
それより気になったのはこの猫! 可愛いんだけど!(ピンぼけでごめんなさい!)
hrhgさんの自作キーボードはKailhのロープロファイルスイッチ、無刻印キーキャップを使っていて、なおかつ3Dプリントも白いので極めてクリーンなイメージ。THX1138とか、アイランドとか、白系の完全管理社会系ディストピアSF映画の小道具としてそのまま使えますねこれは。
パームレストがついているものはそのままマウスになってるらしいです。キーボードとマウスの持ち替えは大きなロスだと思うので、マウスがそのままキーボードになっているのはとても合理的だと思うのですが、実際にPCで使うとどんな感じなのか、試してみたいものです。重量は下手なゲーミングマウスより全然軽いです。もちろんマウスの重さも好みがあるので軽ければいいわけではないのですが、少なくとも重くて動かしにくいということは全くありません。
その昔、Frogpadという片手専用キーボードがあったのですが、それをないんさんがHelixで再現したのがこのFroggy。ないんさん自前(!)のUVプリンターによる印字はもはや既成品レベル。というか、もう本家より全然高級感あるんですよ… カエルマークのレイヤーキー押下時にはその色で全体が光るので、操作も本家より絶対わかりやすい。あぁ~UVプリンター欲しい! 石油さえあればッ!
こちらはごめんなさい何方のかはわからないんですが、KeyMouseです。公式サイトの写真と見比べる限り、2017年モデルのいずれかでしょうか。ボクシングミットのような仰々しい見た目に反して重量は軽く、マウスとして動かすのには問題なさそうでした。しかし実際にタイピングしながらマウスも使う作業をしてみないとどんな感じなのか想像が難しいですね… あとはこれをマウスとして使うにはそれなりに広いスペースが必要になりそうです。それでも持ち替えなしってメリット大きいと思うんだなー。
きせのんさんの75-key Switch tester。スイッチの種類ってほんとに沢山ありますね…… InvyrのPanda Switchもある! 試せなかった😭
こちらはdraonekjさんのDevlin TeleType Z-Series Keycapを使ったPlanck。ダブルショットです。いいなぁ、僕のキーキャップも射出成形でバシッと量産したい。
こちらはごめんなさい、アカウント名が判読できませんでしたが、基板にニキシー管やらCherryスイッチがくっついてますね。たぶん押してしまったが最後、意識だけ別の時間軸に飛ばされてしまうハズ。
キーボードじゃないけどすごいのあった #tokyomk4 pic.twitter.com/YiqC6KHN1c
— 工事中 (@nyomo) 2018年5月6日
2018/05/11 追記
riv_mkさんに教えていただきました、こちらはredditユーザー名/u/quadcubeさんの作品みたいです。Tokyomk2にてTGR JaneのTokyo Meetup EditionのPCBを作られた方みたい。あー、そのPCB当たったんですよー。持ってるー作ってないー(笑)
ニキシー管のやつは, redditユーザ名 /u/quadcube さん作のものだと思います. この方は #tokyomk2 限定で販売されたPCB(TGR Jane Tokyo Meetup ed.) https://t.co/2LqgrEiVnb のデザインをされた方です https://t.co/XGHFNfHaQi
— 💿ⒸⒹ-ⓇⓄⓂ︎📀 (@riv_mk) 2018年5月9日
というわけで自分も販売展示してました! 軸ブレもキーキャッピーちゃんも買ってくださる方いました! 本当にありがとうございます🙇
ShapewaysとDMM.makeで販売中です。軸のブレない時雨ちゃんはBoothに出品したいと思ってるのでよろしくお願いしまーす。そういえば頑張って作った軸ブレの英訳小冊子ですが、外人さんに軸ブレ売れなかったので一冊も出なかったよ! ハハッ!
お土産
会場で配っていたステッカーと、キーキャップ(左下)。それからステッカーの下のピンクで印字されたキーキャップは、自分のオリジナルキーキャップに前述のパッド印刷で印字してもらったものです。ナイロンはざらざらだしもともと粉だし染みちゃうのではなんて思いましたが、全くそんなことはなく、綺麗にくっきり出ています。局面にも印字できるとのことなので、ナイロンでの3Dプリントにパッド印刷、ありですね…
これは弁当屋Pさんが作っている「小太刀48」という40%キーボードのPCBなんですが、どういうわけか頂いてしまった。ありがとうございます🙇 左右を末広がりの左右対称にしたレイアウトはm.teiさん提唱のレイアウトでもありましたね。ってか、アレ、これは積みPCB街道もう走ってるのでは…
そうそう、UVプリントサービスを開始予定のないんさんに頂いた名刺なんですが、透明になってるんですよ! 写真だとわかりにくくて申し訳ないんですが、上部がうっすら透けてるんです! 伺ったらやっぱりUVプリンターで作ったものなんだそうです。はーUVプリンター万能か!
材質は聞きそびれてしまいましたが、後ろが透けてるのも合わせて、オーストラリアドルみたいで超かっこいいです。
そしてそして、なんとお楽しみプレゼントでこちらのVarmilo VA73M Panda JIS Keyboardが当たってしまいましたー!! イエーイ🎊🤣🎉 プレゼン頑張った自分へのご褒美としてありがたく頂戴いたしました。
キーボード本体、写真には映っていませんが大きなマウスパッド(デスクマット)、そしてなぜかパンダのぬいぐるみがセットです。別にプレゼントだから特別にというわけではなく、普通にパンダが付いてくるんですよこのキーボード。不思議ですが、可愛いからいいのです。
ちなみにこちらのキーボードはJIS配列のやや変形80%キーボード。78%くらいのこのサイズ、無駄がなくていいですよね。頂いたのはCherryMX茶軸ですが、軸は選べる模様。レビュー書いてとのことなので、しばらく使ってみます。普段青軸なので、茶軸はスコスコ感が懐かしいです。しかし実は僕、JIS配列全く使えないのである……
というわけでTokyo Mechanical Keyboard Meetup Vol.4、大盛況なのでした。Twitterのハッシュタグ#tokyomk4をさかのぼっていただけると、盛り上がり具合をチェックできます。当日はハッシュタグがトレンド入りし、スパム野郎がハッシュタグを使いやがる始末🤬 前述のハッシュタグリンクはShinichi Ohkiさんが作ってくださったスパム除外リンクなのでご安心下さい。
しかし皆さん普通に基板作れてすごいなぁ… 僕のINSS40が完成するのはいつになるやら。ちなみに、すでに次回Vol.5の開催が8月に予定されております。コミケと被らないよう、一応お願いしておきました。
Next Tokyo Mechanical Keyboard Meetup info! #tokyomk4 -> #tokyomk5
Dates: August 2018
Location: TBD
Topics (tentative):
– Keyboard science talks. Possible presenters: @InputClub, @sunjun_kim & @oulasvirta
– New products from @tokyo_keyboard @Varmilo_Zhh
– Demos: @Tokyo_FabHub— apolotary (@parhelion318) 2018年5月7日
先日、mk4でキーキャッピーちゃんをお譲りいただいた者です。ありがとうございました! うちでは子供に見せたらえらく気に入られて取られちゃいました(泣)。そうそう、マスドロおめでとうございます!!
ありがとうございますー!やったぜマスドロ!!
お子様に気に入っていただけて嬉しいです♪ メカニカルキーチェーンもお子様が気に入ったというお話をよく伺います。やはりメカニカルキーの良さは世代を問わないのかもしれません……
Kinesisが可愛く見えるくらいの変態キーボード達が集っていたんですね!
分割型60%キーボードとか左右に分割することで人差し指、親指に利用頻度の高いキーを新たに設置していて思わず欲しくなりました。
自分でキー配置や組み合わせキーなどを考えたキーボードが作れたら最高ですね。
その代償として普通のキーボードが使えなくなりそうですが・・・(冷汗
新型リアルフォースの枠の狭さに惹かれつつもスペースキーが長くなったことに絶望している旧型リアルフォース使いでした。