完全自作キーボード「INSS40」ケースデザイン完成♪ あと冬コミ宣伝

This post is about case design of my own custom build machanical keyboard. English version of this post available here. But beware that my English is terrible!! 😛


こちらは自作キーボード Advent Calendar 2017、5日目の記事となります。ジャンル問わずアドベントカレンダーに参加するのは初めてです。よろしくお願いします!

romly.comでは主に自作含むメカニカルキーボード、3Dプリント、デバイス、ガジェットなどの記事を書いています。見やすいキレイな写真をメインに据えるよう心がけております。ときどきゲーム、映画など駄文も。是非お立ち寄りください。

先日Radditに記事へのリンクが投稿されていたので、こういった特別な機会ぐらいはと思い英語版の記事も作りました。恐ろしくひどい英語だけど、我々日本語ネイティブは片言の日本語でも意図を汲めるので、英語ネイティブの人はがんばって読み解いてくれ頼むって感じです……
My own keyboard “INSS40” right part design complete!
外人のメカニカルキーボードファンのお知り合いがいたら是非教えてあげてください!

さて本題の前に宣伝させてください!

冬コミ C93: Cherry MXキーホルダー頒布のお知らせ

Cherry MXキーチェーン作るよ」の記事で作成したキーチェーンですが、こちらに時雨ちゃんDSAキーキャップを装着、艦これの時雨サークル「たまもち屋」さんのご協力をいただいて冬コミC93で頒布いたします!
C93 たまもち屋 キーキャップ
キートップにはたまもちこさんの時雨イラストを昇華転写した可愛いグッズになっております!
メカニカルキーボード愛好家の方はもちろん、時雨沼の方も是非!
そしてさらに、メカニカルキーボードは愚か、パソコンのキーボードなんて意識したことがないという方もメカニカルキーボードの世界に軽く触れられるような、小冊子を付けます。多分付けると思う。付けられるんじゃないかな。
同人誌って書いたこと無いのですが、がんばりますのでどうぞよろしくお願いいたします!

以上宣伝でした!ありがとうございます!

完全自作キーボード「INSS40」制作状況

さてわたくし、まったく知識のない状態で、Arduinoの勉強から完全自作キーボードに挑戦中です。何しろ必要な知識を一つずつ覚えていかなければならないので、大変時間がかかっております。
まごついているうちにキーボードマイスターの方々は次々と新しい自作キーボードをこしらえ、無線対応まで果たしているようです。そういった方々が知見を広めてくれるおかげで、小生のような何の知識もない素人が自分好みのキーボードを作ることができるのです。
そしてもし自分が完全自作キーボードを完成させることができれば、つまり普通の人でもキーボードが作れるということになります。頑張ります!自作キーボードガチ勢の方々は「普通の人」じゃないです。基本スペックが高すぎます(笑)。

さてその進捗ですが、やっとこさ右側だけデザインが完成しましたので、そちらの紹介をもってアドベントカレンダーの記事とさせて下さい。
3Dプリントを絶賛依頼中なので、実物はまだありません。つまり想定通り機能するかはまったく未知。これから書くことはあくまで「そういうふうになるハズ、なったらいいなぁ」です……

INSS40 design
こちらが「INSS40」右側のデザインです。INSS40は40%キーボードなので4列ですが、右側の最下段にある装飾キーは使わないのでごっそり削ぎ落とし、実質的にはほぼ3列となりました。前回のレイアウトをご紹介した記事では右側にもスペースキーを付けようと思ってたんですが、なんだか中途半端なので割り切りました。

キーボードとは全く関係ないのですが、blenderって3Dプリントに必要なSTLファイルを作り出せるだけじゃなく、こんな綺麗な画像をレンダリングできるんですね!すごい!(笑)

INSS40 keycaps
キーキャップもデザインしました。自作キーボード作ってる方はたくさんいるけど、キーキャップまで含めて作っている方はいないハズ!こだわりましたよ!

4種類ほど考えまして、DSA風のもの、高さを抑えたもの、それからもっとユニークな形のもの、フラットな板状のもの。最終的には四角の上に丸が乗った二重構造のデザインを採用しました。昔の蛍光表示管の頃のようなレトロな電卓のイメージです。
キーボード用語で言うところの Spherical Top で、DSAやSAプロファイルのキーキャップのようにキートップが球状に凹んでいます。指で触る部分なので、できるだけアールを付けて滑らかにしました。
親指用のキーは逆に凸型になってます。スペースキーなんかは凸型が多いですしね。

ちなみに四隅のキーキャップは、本体の形と合うように、他より大きいアールになっています。打つ分には全く関係ないので、別にそこまでする必要はないんですが、見た目がスッキリしますので頑張ってみました。

INSS40 asymmetrical keycaps
左右分割キーボードはタッチタイプのルールに則って、重複なく綺麗に分割されているものしかありません。しかし僕はBを右手で打つ癖があるので、右側にBがあります。左側はまだ作っていませんが、そちらにもBは置く予定です。こういうの好きにできるのが自作キーボードのいいところ。
さらにスタガリングレイアウトでも左端が揃うようY, Hキーは幅広のキーになっていますが、普通のキーキャップも使えるようにスイッチは標準の位置にあって、左右非対称のキーキャップになっているのです。見た目のためだけの変則キーキャップです。そうそう、ホームポジションであるJキーのポッチを上にしたのも小さなポイント。普通にタイプする分には触れず気にならず、探せばちゃんとあるといった感じ。

INSS40 slope angle
親指の部分は他より少し低くしました。キースイッチが地面スレスレになります。PCBなしで配線するからできる強みというか。本当は基板作りたいです……
全体的には少し手前に傾斜をつけました。平坦なPlanckやVortex COREを使ってみると、やっぱり傾斜が合ったほうが打ちやすいと思いました。

INSS40 thumb key stabilizer
親指キーのサイズは2.0Uなので、スタビライザーを取り付けられるようにしてみました。位置が低いので、スタビライザーの向きを逆にしてぶつからないようにしています。
スタビライザー周りは切り抜きが細かくなるので、プリントがもろくならないか心配です。と言うかそもそもスタビライザーの穴がこれでいいか心配。

INSS40 inner frames
素材はナイロンなので外郭だけだと柔らかくなってしまうと思います。補強のため裏側には骨組みを付けました。そして、配線しやすいように縦横に穴を開けています。エナメル線(ポリウレタン線)を使う予定ですが、その線をこの穴に通すことで配線しやすくなる……ハズです! キーボードマイスターの方々のように電子工作のスキルがありませんので、こういったところで工夫していかなければ。

INSS40 Pro Micro holder
Pro Microを使うので、その収納エリアも作りました。Pro Microのためにフットプリントが増えてえしまうことは避けたかったので、キースイッチとの“2階建て”構造になっています。
固定方法はネジを使う、パーツを分けるなど考えましたが、結局シンプルにツメで押さえることにしました。あまりしっかりとは固定されないでしょうが、少なくとも落ちたりはしないはず。
ナイロン素材は柔軟性があるのでこういった構造も大丈夫なはずですが、想定通りに動くかどうか、不安は尽きません。3Dプリントってモデリング中はPCの中にしか存在しない、データにすぎないので、サイズ感など、本当に不安……

INSS40 back design
本体後ろにはキーボードの名前とその由来である”I Need Staggering Split 40% Keyboard”を掘ってみました。ケース右側には一応、ステレオジャックプラグが取り付けられる穴を開けてあります。とりあえずは左右をつなぐ予定はないし、方法もわかりませんが(笑)、これで必要になったら取り付けることは可能です!

というわけで、完全自作キーボード「INSS40」のケースデザインのご紹介でした。キーキャップと本体のサイズ調整、軸の下部とPro Micro収納部分の干渉、スタビライザー部分の強度の確保などなど、0.1ミリ単位の調整を何度も繰り返しました。苦労が報われると良いのですが…… 3Dプリントが楽しみです。
ガイドのために軸もモデリングしたんですが、形が複雑で難しかったです。Cherry MX, Gateron, Kailh、実はかなり形が違うんですよね。発見でした。

次は3Dプリントが届いたらいよいよ配線作業です。難しそうで今から気が引ける……

以上、最後まで読んでいただきありがとうございます~! この記事は40%キーボードであるMiniVanで書きました。軸はGatron 青軸です!カチカチ。
明日の自作キーボードアドベントカレンダー6日目は@yohewiさんです。

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