頑張ってGherkin 30 key Keyboardを作るぞ!【材料集め編】

BUILD LOG: Anti-climaticjally Sad Gherkin

まあ60%、40%ときたら、次はやっぱり30%かなということで。もちろんキーボードの話でございます。

40%はPlanckという人気者がいたり、Vortex COREという市販クラスがいたり、キーボード愛好家の中では市民権を獲得していると思います。しかし30%となるとまだまだマイナーですよね。もはやキートップはアルファベットだけ。とは言え40%にすっかり慣れ、キーの余りを感じている今日このごろ、30%に憧れを抱くのは自然な流れなのであります。本当はキーの数が30キーというだけで、30%ではないんですが、30%と呼んでも差し支えないキーの数かと。

2017年10月現在、30%キーボードで一番有名どころ、なおかつ入手しやすいとなると「Gherkin」一択かなと思います。ガーキンつまりピクルスに使うきゅうりの名前が付いたこのキーボード、上記の組み立てている写真を見ていただくとおわかりの通り、3×10の30キーしか持たない究極のコンパクトキーボードです。アルファベット26文字を入れると、4つしかキーが残りません。

40% Keyboards: Gherkin
http://www.40percent.club/2016/11/gherkin.html

入手しやすいとは言え製品として流通しているわけではないので、PCBや必要な電子部品を全て自分で揃える必要があり、MassdropのDIYキットに比べると格段にハードルは高いです。しかしMiniVan, Planckと組み立て、スイッチのハンダ付けには慣れてきましたし、ここで躓いているようでは完全自作キーボードの夢に近づけません。頑張っていきたいと思います。

ここで少し話題がずれますが、「自作キーボード」と一言に言ってもネットでは様々な意味で使われているので、自作キーボードあれこれを整理してみます。

自作キーボード(ハンダ付けだけでOK)
DIYキットですね。パーツは揃っているので、組み立て(ハンダ付け、ネジ止め)だけでOKなもの。Massdropに放出されることが多いです。これだって立派な自作キーボードですよね。MiniVanやPlanckのキットはキースイッチをはんだ付けするだけなので、これだと思います。
自作キーボード(ダイオードのハンダ付けや、ファームウェア書き込みが必要)
先人が作ってくれたPCBやファームウェアを使うが、全てのパーツを用意する必要があるもの。もちろん、必要な部品も組み立て方も決まってるけど、基本英語ばっかりだし、ダイオードって何?抵抗の値???と、ハンダ付けするだけのキットから格段に難易度が上がります。電子回路の知識や、Arduinoなど電子工作の経験がある方はかなり有利。今回買おうと思っているGherkinの他に、Twitterのキーボード界隈で流行っていたLet’s Splitなんかがこれかなと思います。自分にはその手の知識は一切ないので、Let’s Splitもイイなぁと思いつつ、手が出せませんでした。
今回はこれに挑戦です!!
自作キーボード(電子回路の知識と、Arduinoなどのキーボードコントローラーへのプログラム作成が必要)
完全無欠、本当の意味での自作キーボード。ハンダ付けはおろか、回路を自分で組み立て、その回路を制御するプログラムまで作ってしまうという恐ろしい世界です。冬コミでPekaso氏の本を買ってみたんですが、何書いてあるのかさっぱりわかりませんでした…… それなのにあれとかこれとか、それとか、作ってる人がわりと居るのが本当に恐ろしいです。

 
閑話休題。

 
 
 
それではGherkin 30% Keyboardの材料を購入していきたいと思います。まだ注文しただけで手元にはないので、材料に漏れがあるかもしれません。ご了承下さい。

まず、必要なサイト

http://www.40percent.club/2016/11/gherkin.html
何はともあれここ。Gherkin以外にも様々なコンパクトキーボードをPCBの設計からやっちゃってます。

https://github.com/di0ib/tmk_keyboard/tree/master/keyboard/gherkin
こちらのreadme.mdのBOM(部品表)の欄に必要なものが書かれています。
※Gitに慣れてる方はこちらのリポジトリをクローンしちゃって下さい。

https://www.reddit.com/r/MechanicalKeyboards/comments/63o5u6/parts_to_complete_your_gherkin_and_some_places_to/
上記のBOMだと簡潔すぎて素人の私ではわからない部分も。こちらにもっと丁寧な必要なものリストがあります。部品を購入できるサイトへのリンクもあるのでとても安心。

https://github.com/di0ib/tmk_keyboard/tree/master/keyboard/gherkin/pcb
前述のBOMと同じGitHubのリポジトリですが、まず必要になるPCBのガーバーデータはこちらのページに有ります。
ちなみにリポジトリというのはあるプロジェクトに関するファイルをまとめて置いておけるような場所です(超ざっくり)。

 
 
 
結局何が必要なのか
英語に苦労しない方は上記の情報だけで事足りるわけですが、英語アレルギーゆえ、日本語で簡潔にまとめると下記になります。

PCB
プリント基板。スイッチなどをはんだ付けする板です。Gherkinにおいては完成済みのPCBを売ってくれるわけではなく、ガーバーデータと呼ばれる設計図のようなファイルから、プリント基板作成サービス的なところに自分で注文する必要があります。
本体ケース
Gherkinではケースにもプリント基板を使います。と言っても、キースイッチとネジ用の穴が空いた回路のない板2枚で挟み込むだけです。PCB同様、ガーバーデータがあるので、一緒に注文します。
ダイオード 1N4148 × 30
キースイッチごとに、ダイオードという部品が必要らしいです。「1N4148」というのをキーの数(30)用意します。
Pro Micro
キーボードの心臓部となる部分で、USBコネクタが付いているのがこれです。1つ必要です。
キースイッチ、キーキャップ
Cherry MX互換のキースイッチと装着するキーキャップ。30個必要です。
ネジ M2 x 5mm 32本
M2というのが太さ(mm)、そして5mmというのが長さだそうです。本体ケース(プレート)に16個穴が開いているので、メス/メスのスペーサーを挟んで両側から留める為に32本必要です。
スペーサー M2 12mm メス/メス 16本
こちらはプレート2枚の間に挟むスペーサーで、両側にねじ切りのあるメス/メスタイプを用意します。

以上が最低限必要なパーツです。もしLEDを光らせたい場合、さらにLEDや抵抗その他のパーツが必要になります。今回は初めてなので、まずLEDなしで組み立ててみることにしました。問題なく動いたらその後LED付きに挑戦してみたいです。

 
 
 
それでは買っていきましょう

PCB, 本体ケース
Easy, EDAというサイトで注文します。詳しくは先程のリンクページ内にある「How to order PCBs」に詳しい手順と、動画があるのでその通りやれば簡単です。ざっくりした手順は下記です。

  1. 先程のリンクから、ガーバーデータをダウンロードしておきます。必要なファイルは30gherkin1.1.zip, 30plate.zip, 30bottom.zipの3つです。解凍する必要はありません。
    ※ファイルをクリックした先のページ右上あたりにDownloadボタンがあります。
    GitHub download button
  2. EasyEDA.comにて会員登録してログインします。会員じゃないと注文できないようです。
  3. PCB Orderへ進み、30gherkin1.1.zipをそのままアップロードします。アップロードが終わると、大きく「30gherkin1.1.zip」という表示に切り替わります。
  4. PCBの大きさを入力します。大きさはガーバーデータの置いてあったページにあります。PCB Dimension Width(mm), PCB Dimention Length(mm)にそれぞれコピペします、Widthが長い方です。
    Gerber data upload completion
    Gherkin gerber size
  5. その他の欄は基本的にそのままで大丈夫です。少し高くなってしまうようですが、PCB Colorなんかはお好みで変えてもいいんじゃないでしょうか。Save to Cartでカートに入れます。
  6. 同様の手順で、30plate.zip, 30bottom.zipもそれぞれアップロード、カートに入れます。先ほどと大きさが違うのでその点だけ注意です。
  7. あとは普通のショッピングサイトのようにShipping Addressを入力して注文します。Paypal対応です。

そうそう、PCB製造をオーダーするので、最小ロット数が5です。つまり他の材料を揃えればGherkinが5セット作れてしまうのです。作る時に失敗しても安心……

ダイオード
「1N4148」で検索すると色々出てきます。電子パーツ通販のKURA Yahoo!店という所が100本180円、送料も180円で安かったです。
Pro Micro
こちらも検索するといろいろ出来てきますので好きなところで買います。PCBに取り付けるために下駄となるゲジゲジみたいなパーツが付いているものが欲しいです。マイクロファン Yahoo!ショップで1つ1,080円、送料も200円で済みました。念のため2つ買いました。
ネジ
これはどこでも手に入ると思って、まだ買ってません…… 東急ハンズ行かなきゃ……

以上でGherkinは完成するはず(LEDは光らないですが)。到着が楽しみです!

これまでの「頑張ってGherkin 30 key Keyboardを作るぞ!」はこちらです。
http://romly.com/archives/tag/gherkin

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