DMM.makeのMJF素材でキーキャッピーちゃんとか出力してみました

DMM.makeでMJFという素材で出力してみたので、写真でご紹介します。ナイロンに近いのですが、なんだか墓石っぽい面白い見た目でした。

DMM.make MJF出力キーキャッピーちゃん
早速、こちらがMJFで出力したキーキャッピーちゃんやオリジナルキーキャップです。御影石みかげいしのような黒と白の粒子が混ざったねずみ色の見た目です。触った感じはナイロン同様にザラザラで、とっても軽いです。

ちなみに、MJFというのはマルチジェットフュージョン方式の”Multi Jet Fusion“らしいです。なので、素材としてはPA12というものを使っていて、印刷技術と素材を合わせて”Multi Jet Fusion PA12“というみたいです。仰々ぎょうぎょうしい名前ですが、いつもの白いナイロンの一種とのこと。色こそ違えど触った感じなんかはとても近いです。

SLS方式のナイロンと似てはいますが、10倍のスピードで印刷でき、積層痕せきそうこんも出にくいとのこと。色がグレーという以外は完全にナイロンの上位互換ですね。下記の動画がその仕組を解説しています。ビデオの後半にありますが、将来的には色を付けるようにテクスチャを部位によって変化させたり、透明度を変えたり、あまつさえ弾力性なんかも変えられるようになるとか。ほんとかなぁ。
ちなみにお値段3,800万円ですって。はは。石油が必要ですなぁ。100分の一くらいにしてくれればご家庭でもギリギリ買えるのに。

DMM.makeでは材料費がナイロンの3倍ほどかかりますが、キーキャッピーちゃんのような小物であれば価格がそのまま3倍といったことはなく、せいぜい一回りお高いぐらいの値段でいけます。他の材料と比較してもナイロンの次に安価なので、十分選択肢に入ります。

DMM.make MJF Fancy Keycap
というわけで出力したFancy Keycapをよく見てみると、質感としてはザラザラですが、確かに積層痕は出ていません。キートップの浅いくぼみにも等高線はないですね……

DMM.make MJF Text Bevel
裏面の文字の彫刻もキレイに出ています。この程度だとナイロンでもキレイに出ますが、バラつきがあって時々潰れます。MJFはナイロンよりエッジなどを正確に出す技術が盛り込まれているとのこと。

DMM.make MJF Fancy Keycap compare to Nylon
実際にスイッチに装着し、同じ形状のナイロンと比べてみました。白いナイロンの方はキートップに見事に同心円状の積層痕が出てしまっていますが、MJFにはそれがまったくありません。確かにすごいですね……

DMM.make MJF Flat Concave Keycap compare to Nylon
こちらはFlat Concave Keycap。こちらもSpherical Topを持つキーキャップですが、ナイロンでは積層痕が出ているのに対し、MJFには全くありません。

DMM.make MJF キーキャッピーちゃん
MJFキーキャッピーちゃん。こちらは流石に細かすぎたのか、ひざに積層痕がしっかりと出てしまっています。
ナイロンの白いキーキャッピーちゃんも可愛いですが、MJFキーキャッピーちゃんは石像みたいで悪くないですね。それに汚れにも強そう。あと、📸写真が圧倒的に撮りやすいです。目の凹凸おうとつがちゃんと出るし白が飛ばない(笑)

DMM.make MJF キーキャッピーちゃん お尻
お尻! これまたナイロン真っ白で写真が難しいのですが、よく見るとお尻に積層痕が出ているのです。一方、MJFはやはり大丈夫。おしりもつるりとしています。

というわけで、DMM.makeのMJF PA12素材のご紹介でした。お値段は白いナイロンの方が安いので、引き続きとりあえず出力する時はSLS方式のナチュラルナイロンを使っていくことになりますが、試作が終わって完成品を出力したい時、ナイロンに加えて選択肢の一つになる素材と思いました。アクリルやその他金属の素材と比べてもかなり安く、現実的な値段で出力できます。精度もナイロンと大きく異なるということはないので、モデルもそのままで大丈夫そうです。

ちなみに、Shapewaysも全く同じ素材に対応しています。あちらでは”Professional Plastic“という名前です。Shapewaysがナイロンに”Strong & Flexible“(今は”Versatile Plastic“に改名しました)とか、変な名前付けるのはなんでやねんと思っていたんですが、今になってみるとShapewaysのエンドユーザーを意識した素材の愛称は正解だと思います。”MJF PA12“より”Professional Plastic“の方がプラスチックのちょっといい素材だろなってわかりやすい。素材の説明ページでちゃんとMJF PA12であるということは書いてありますし。
DMM.makeの素材ページを見ると、マルエージング銅とか、PPSとか、64チタンとか、MJFとか言われても素人としては???となってしまいます。Shapewaysはエンドユーザーに優しい。一方、DMM.makeはもっと企業とか、プロフェッショナル用途向けなんですね。そういう人達は逆にProfessional Plasticってなんやねんってなっちゃうでしょうし。

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