【封蝋】たまもちこ先生の尊像を彫らせていただきました【印璽】
「軸のブレない時雨ちゃん」と時雨メカニカルキーチェーンのイラストを担当していただきました、たまもちこ先生(@tama_mochi_ya)の尊像を彫らせていただいております。ご覧ください……
ドヤァ・・・
ちなみに、軸のブレない時雨ちゃん他、絶対不幸シリーズなどたまもち屋さんの本を読んだことがある方はご存知かと思いますが、たまもちこさんのご尊顔はこちらになります。
ネ、けっこう再現度高いと思いませんか!? 少しずつblenderの使い方がわかってきたところで、まだこういった有機的な形を作るのは自分には難しいのですが、いい感じに立体に出来たのではと思っております。
なぜこのような像を作っているかと言いますと、たまもちこさんとお話させていただいた時に「封蝋」の話が出まして。
たまもち屋さんはいつも装丁に凝っていらして、前回の総集編「アラカルト」も表紙が疑似エンボスだったりしたわけですが、次回出す予定の本もさらにこだわって作成されるとのことでした。それで箔押しですとか印刷技法のお話を聞くうちに話はやや脱線し、はんこの流れから「封蝋」の話になったんですね。サークルロゴの封蝋があったら面白い、それなら3Dプリントで作れそうなのでやってみましょうかという事に。
ちなみに、封蝋というのは英語で言うところのSealing Wax、昔の偉い人が手紙を封印するのに使ってたアレです。たまもち屋さんのサークルロゴを押せる印璽で作ってみましょうと。
立方体からロゴ部分をブーリアンするだけで行けるよなと安請け合いしてしまったものの、AIデータをblenderに持っていくのとか、データが細かすぎてうまく立体にできないとか、あっさり躓いたんですが、なんとか形にすることが出来ました。
印璽は要するにハンコの様にロゴが鏡面で立体になっていればいいので、サークルロゴを反転して凹ませました。本物の印璽を見たことがないのでベベルの深さをどどれくらいにすれば良いのかわからず、とりあえず適当に。ロゴ自体はたまもち屋さんに頂いたデータから立体にしているので、綺麗に造形されました。このままハンコとしても使えそう。
あとは持ち手となる棒を上に付ければ完成なのですが、創作意欲というか、なんか作ってやろう欲が沸々と…… そんなわけで誕生したのがこちらの「たまもちこ先生像」ですw
「軸のブレない時雨ちゃん」のあとがきでビシッと決めてらっしゃる姿をそのまま立体にしてみました。たまもちこ先生ご本人のフィギュアとも言えます。当然正面からのお姿しか無く、加えて腰を捻ってかっこいいポーズを決めてるので難しかったのですが、blenderの良い練習になりました。
全体としてはこんな感じで、像の下部が印璽となっています。高さは5cmちょっと。印璽の部分をどれくらいの大きさにすべきなのかもわからず適当に。普通は丸いものが多いみたいです。本来は家の紋章がそのまま使われることはなくて、封蝋用のデザインがあるらしいです。
カエルということで色付きのナイロン、グリーンで出力してみました。色付きナイロンで出力したのは初めてですが、思ったより鮮やかな色です。曲面部分は明るいのですが、積層の段差が出ている部分が濃く染まってしまうようで、すこし汚いかもしれません。写真の目と目の間あたりです。
Shapewaysですとナイロンは色付きでも$1.00程度しか変わらないのですが、DMM.makeだと一気に値段が上がり、倍額近くなってしまいます。ナイロンは後から塗装できるので、プラモデルとかできる方は自分でやったほうが綺麗に色がつけられると思います。
というわけで、たまもちこ先生の封蝋用印璽兼、フィギュアを作成したよというお話でした。フィギュア部分はこちらで勝手に作ったので、怒られないかちょっと怖かったのですが、大爆笑していただきました😅 腰のひねり、指先、よく再現できているとご本人のお墨付きを頂いております!
残念ながら印璽として使うにはナイロンという素材があまり良くないようで、蝋が剥がれなくなってしまうそうです。普通の印璽は金属で出来ていますもんね…… なんとなくナイロンだとダメかもなぁという気はしていましたし、尊像も仕上がりを見ると気になる部分が出てきましたので、データを調整の上、今度はスチールで出力を試みています。金属での出力はDMM.makeだと目玉が飛び出るような金額になってしまいますが、Shapewaysであればナイロンのように安価とはいかないものの、もう少し現実的な額でいけるのです。どうしても送料がそれなりににかかってしまいますが……
金属製のフィギュアが届いたらまた写真載せるのでお楽しみに!
こういうの思いついたらすぐ作って試せるの、ほんと3Dプリントって楽しいですよね😊
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