iアプリのドコモマーケットについて調べた

2011/06/23 追記
コメントで教えていただきましたが、通信先の制限がなくなったみたいです。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20110411/359314/
2011/03/30からなので、三ヶ月ほど前には通信先の制限が撤廃されていたんですね。でも遅い……遅かったよドコモ!
このエントリ書いてから半年以上経って今や三キャリアとも販売のメインはスマホ。猫も杓子もスマホスマホ。このご時世に「ガラケー用のiアプリを作るぞ!」なんて人がいるだろうか……。「auのiPhoneにしたんだー」なんて層にまで浸透し、電車の中でもみんなタッチスクリーン端末、技術書のコーナーはiOSとAndroid開発の本で溢れかえっているこのご時世に。iアプリの技術書はブックオフでしか見ないよう。
僕のiアプリ対応ガラケーは今やただの目覚ましとしてしか機能してません。ありがとうiアプリ、そしてさようなら(笑)。


2010年12月6日、iアプリを公開できるドコモマーケット(iモード版ドコモマーケット)が開始されます。個人の開発者でもアプリの審査を受けることでトラステッドiアプリが作れるようになるということで、色々調べてみました。

iアプリDXが作れるってことは、iアプリ長年の癌だったDL元ホスト以外との通信が開放されるってこと!?これは夢がひろがりんぐ…… +(0゚・∀・) + ワクテカ +

DL元以外との通信許可

接続先はiアプリを取得したURL1箇所とNTTドコモがあらかじめ定める規定のURLリストに登録されている最大5箇所からのみ選択可能です。

打ちのめされました。ガラケーの未来は暗いようです。

もうこれ以上調べる気はありませんが、それ以外にわかったことは下記。

開発者登録は個人のID(免許証とかパスポートとか)必要。

年間2500円。2011年1月までに登録すれば最初の1年は無料。
AppStoreの10800円は高すぎると思うので妥当な額ですね。

アプリの審査は最長2週間。
アプリのデザインやユーザビリティまでうるさく口を出してくるのかとか、そんなゴミアプリ登録しねーよとか言ってくるのかとかは不明ですが、ネイティブの日本人が日本で審査してくれるというだけでだいぶ安心。

Starアプリだけじゃなくて、旧来のDojaアプリでも大丈夫みたい。
Starプロファイルの普及は進んでないみたいですねぇ。

公式の開発者向けのコミュニティサイトがある。
iPhoneもAndroidもフォーラムは英語だもんねー。日本人の日本人による日本人のためのガラケー。素晴らしい。でも閲覧にはITproへの会員登録が必要。変な敷居もうけやがって……

i-appli SQUARE
http://itpro.nikkeibp.co.jp/iappli/square/index.html

有料の場合、ドコモの取り分は2割。
アップルの3割を考慮した結果なんですかね。

アダルトコンテンツはだめ。
まあね、しょうがないよね。

iアプリからのHTTP通信は全てドコモのサーバーを経由する。
え……?

iPhoneかAndroidに流れてしまったであろうiアプリ開発者がドコモマーケットに戻ってくるかというと、それはなさそう。

iアプリはもうすっかり枯れた技術(いい意味で)だし、APIの開発者も審査する側もユーザーもすべて日本人というのはとても安心です。昔のPending Contract問題のように海外との契約で面倒に巻き込まれることもないし、英語のドキュメントとにらめっこする必要もないし、なによりDojaなんて10年来の技術だから、開発における定石がちゃんとあるし、Tipもウェブ上に腐るほどあるし。それらの完成された技術を使ってtwitterクライアントなりが開発できたらいいものができると思うのになー。なんで通信先URLの制限を残したのかなあ…… そのための審査じゃないの?

iアプリが廃れた一番の理由は通信先URLの制限だと思うんですが、まさかドコモはそのことがわかってないのか……?いやいやそんなまさか。苦渋の決断だったに違いない。

現状で利用可能なURLにはミクシィ、ぐるなび、リクルート、Google、Wikipedia、ヤフー、はてな、楽天などがあります。Googleカレンダーとかが使えるのはいいとして、ヤフーは公式アプリを当然出してくるでしょうし、リクルート……のAPIなんか使えて嬉しいかよ!(笑)

通信先は今後も増える可能性があるようなので、もしかしたらtwitter位は追加されるかもしれない……と思ったんですが、どうやらドコモのサーバーを経由するという仕様上、認証ができない模様。Q&Aに書いてあった。

ドコモが指定する通信先URLリストに「twitter」が含まれていないが何故ですか?

TwitterAPIを使用するときにOAuthもしくはxAuth認証することが必要ですが、認証するに当たってHTTPヘッダに情報を付加する必要があります。iモードの使用では、独自にHTTPヘッダに情報を付加することができないため、iアプリ単独では、Twitterアプリを作成することができません。そのため、Twitterを通信先リストにいれることを見送っている状況です。ただし、HTTPヘッダを付加するための中継するサーバーを用意して、iアプリから中継サーバーを経由してTwitterと通信するようなTwitterアプリを作成することは可能です。この場合の通信先は、用意した中継サーバーとなります。

中継サーバーって…… やっぱりドコモはこの制限こそが廃れた理由ってのがわかってないのか?そうなのか!?やれやれ。まして2chなんか一生リストに乗らないだろうし、ドコモのサーバーを経由するっていう仕様もかなり支障になりそう。

だいたい「通信はするけど端末のデータにはアクセス出来ない」って制限にすればどこと通信できても問題なくね?うーん、セキュリティ詳しくないから通信先の制限にどんな意味があるのかわからないけど。

ちなみに、版権が絡むアプリは権利元との契約書の提出が必要になるみたいで、「著作権?そんなのは審査しないよ。海賊版も全然OKだよ!」という姿勢のアップルよりはちょっと安心ですね。こういう偽善者姿勢は大っきらい。Androidの無法地帯の方がよっぽど落ち着く。

以上、書いたようなことについては、すべてITproのこのページからいろいろたどれます。記事の全文を読むには、ITproの会員登録が必要ですが……

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20101111/354074/

あと、ドコモマーケットの資料はこちら。サービスガイドラインのPDFもあります。こういった公式の資料が日本語でぽんと出てくるのはiPhone開発に慣れた今となってはとても安心ですけど。

ドコモマーケット iアプリ提供者向け情報
http://www.nttdocomo.co.jp/service/imode/make/docomo_market/

個人の開発者目線では面白みのないドコモマーケットですが、携帯アプリの開発会社は今後しばらくiアプリの開発案件が増えそうな。言ったって分母がiPhoneの比じゃないし。やっとiPhoneやらAndroidやらに移行したのに今更iアプリ作らなきゃいけないのはちょっとご愁傷さまです。

二つ折りのガラケーってほんとに使いやすいんで、それでいろんなアプリが出てくれば……なんて思ったんですけど、そんな明るい未来はなさそうです。もったいないなあ。iアプリ再興のチャンスを…… 勿体無いなあ。

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