電子工作初心者による可変抵抗器についてのメモ
MT3608を使った昇圧コンバーターを自分でも作ってみるにあたって、可変抵抗器についてすごく電子工作初心者っぽい学びがあったので簡単にメモ。
間違ったことを書いてるかもしれないから注意してね!
可変抵抗器とは
稼働するつまみを使って抵抗値をいじれる抵抗。DJミキサーに沢山付いてるアレ。
英語では potentiometer と言う。POT と略されることも多い。また日本語でも “ポテンショメータ”とか “ポテンショ”と書かれてることもある。
可変抵抗器とは
https://go.alpsalpine.jp/l/506151/2020-02-20/33dk7t
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可変抵抗器の抵抗値
いくらでも好きな抵抗値にできるわけじゃなくて、定められた範囲で抵抗が変化する形になっている。最小の抵抗値は常に0Ωで、最大の抵抗値は部品ごとに決まっていて、ほぼ必ず商品名や型番に含まれている。
なので、用途にあった抵抗値の可変抵抗を買わないといけない。
抵抗変化特性
可変抵抗器の抵抗値は最小値から最大値まで必ずしもリニアに補間されるわけではない。通常Aカーブ、Bカーブ、Cカーブの3種類があり、同じ可変抵抗器でもこの抵抗変化特性が異なるバージョンが用意されてたりする。だいたいはA~Cが型番に書いてあったり。
ちなみに調整に使われる半固定抵抗はリニアじゃないと困るので、殆どBだと思われる。
ちな英語ではカーブじゃなくて potentiometer taper と言うようだ。Taper A, Taper B, Taper C と言った表記になっていた。
Aカーブ
Ease-inカーブのようにゆっくり増えていって最大値に近づくと急激に抵抗が上昇する。オーディオ機器の音量調整に向いている。
Bカーブ
カーブってか直線。リニアに補完するタイプ。値を調整するような用途はこれ。
Cカーブ
Ease-outカーブみたいに急激に上昇したあとゆっくり最大値に近づくタイプ。Aカーブの逆。オーディオの音質調整やエフェクタに適しているらしい。
可変抵抗器の形状
ロータリーボリューム
つまみをくるくる回すタイプ。
Prusaの3Dプリンターや、自作キーボードに時々使われる
“ロータリーエンコーダ”と形がそっくりだが、両者は似て非なるものなので注意。
パーツ一般/可変抵抗器(ボリューム VR)/パネル取付型ボリューム 秋月電子通商-電子部品・ネット通販
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ラジオのチューニングなどのようにより細かな調整が必要な場合に、つまみの回転量を内部で細かくしてくれるバーニアダイヤルというものもある。構造が複雑な分価格が高い。
スライドボリューム
つまみを直線上で動かすやつ。昔のオーディオ機器の音量調整とか。ロータリーボリュームの場合もあるけど。
秋月でもそんなに取り扱いがない。あんまり使わないのかな?
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半固定抵抗器
さてやっと本題。MT3608モジュールに使われてるのがコレ。
ロータリーボリュームとかスライドボリュームがユーザーが操作するものなのに対して、設計者が電流や電圧などの調整用に仕込む可変抵抗。設計時に調整し、その後は容易に変わってしまっては困るので、大抵は回す部分がネジなどでしか回せないようになっていて、使用中は変化しにくい構造になっている。
可変抵抗器の一種と見るか、別カテゴリなのかちょっとわからず。
『トリマ』などとも呼ぶ。
英語では preset potentiometer などと呼ぶようだ。
単回転タイプ
ネジで回す軸がそのままダイレクトに抵抗に反映されるタイプ。多回転に比べると場所を取らないが、調整できる範囲が一回転分しかないので細かい調整には向かない。
英語ではSingle Turnなどと書かれている。
嵩張《かさば》らないチップタイプの半固定抵抗もある。NEMAステッピングモーターのドライバーモジュールに使われてた。薄くてもちゃんとネジで回せる。けど壊れやすい気がする。ってか壊した。手応えなく永遠にくるくる回せるようになってしまった。
多回転タイプ
抵抗を調整する軸を間接的に回すタイプ。大抵はネジで回す部分がギア合わせのような構造になっている。その名の通り一回転分を何回転もかけて調整できるので、細かな調整が可能。その分ちょっと場所を取る。スライドボリュームをネジで動かすような構造の細長いものもある。
英語ではMulti Turn。そのまま。
半固定抵抗器の基礎知識 | 半導体・電子部品の通販 RSオンライン
https://jp.rs-online.com/web/generalDisplay.html?id=ideas-and-advice/trimmer-resistors-guide
いじょ!
とりあえず多回転の半固定抵抗を買えば良いのがわかった。調べる前は中心が回せるようになってるやつ(単回転タイプ)の方が回しやすそうでいいじゃんって思ってたけど、竜頭が横に付いてるやつ(多回転タイプ)は微調整できるメリットがちゃんとあるんだなぁ。
この記事はここで終わりです。
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