【PC】「サイバーパンク2077」レビュー。良いところとイマイチなところ
全オープンワールドゲーマーの期待を背負い、度重なる発売延期を乗り越え華々しく発売開始されたゲーム『サイバーパンク2077』。しかしながら、主にPS4など旧コンソール版でのパフォーマンス問題やバグの多さから返金対応を経て訴訟にまで発展し、未だに旧コンソール向けのダウンロード販売は停止されたままです。
CD PROJEKT,「サイバーパンク2077」について2つめの訴訟を起こされる
https://www.4gamer.net/games/189/G018964/20210120075/
大きくけちが付いた様に見えますが、その実、PC版の販売状況はとんでもなく好調。ダウンロード版ゲームの初月販売本数は史上最高、このゲームの影響でPCゲームの売上は前年比40%上昇とか。
1000万本超の販売本数をサイバーパンク2077のダウンロード版が2020年12月だけで記録、史上最高のスタートとも - GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20210125-cyberpunk2077-biggest-launch/
ネガティブなニュースばかりなのになぜ売上は絶好調なのか。それはサイバーパンク2077が、間違いなくゲーム史に名を残す、最高のサイバーパンク・オープンワールドRPGだからです!
実際にエンディングまで遊んだいちゲーマーとして言わせてもらえば、自分はこれといったバグにも遭遇しませんでした(オープンワールドゲームに付き物の細かいバグはあったw)し、パフォーマンスも全く気になりませんでした(スペックは後述)。
PC版を遊びました
今回遊んだのはPC版です。自分は普段、ゲームは専《もっぱ》らPS4。キーボードのWASD移動ではウォーキングシミュレーターもろくにクリアできないので、これまで遊んだ少数のPCゲームもゲームパッドでのプレイ。
しかし、PS5が発売された今、PCゲーミングに移行する絶好のタイミングだと思いまして。コンソール版のメリットを考えてみたんですけど……
コンソールマシン(PS)のメリット
- ハプティックフィードバック、アダプティブトリガーなどの優れたコントローラー
- 『ゴッド・オブ・ウォー』、『ホライゾン・ゼロ・ドーン』などの魅力的な独占タイトル
- 横並びに保証された性能・動作
- ゲーム専用マシンというお手軽さ
ざっとこんなものでしょうか。
1についてはSteamなどのおかげで、PCでもコンソールマシンのコントローラーがそのまま使えます。3についても、逆に言えばお金をかければ好きなだけスペックに振ることができるのがPCです。
やはり一番大きいのは2番ですね。前述の二つの他にも、アンチャーテッドシリーズやQuantic Dreamのタイトルなど、プレステ独占タイトルにはそのゲームのためにハードを買ってもいいと考えるほどの魅力的なタイトルが揃っていました。
そう、過去形なのです。PS独占タイトル、一昔前であればハードを牽引するほどの強力なIPが揃ってましたが、今はもはや風前の灯……
『ラスト・オブ・アス』はディレクターがポリコレに傾倒し方向性を見失い、期待された続編はただただお金がかかっているだけの凡作になってしまいました。アンチャーテッドは既に6つものタイトルが出尽くしています。本編の物語が綺麗に終わっていることを考えても、最後のスピンオフ作品の出来を見ても、これ以上作ったところで十中八九
“晩節を汚す”事にしかならないでしょう。Quantic Dreamのタイトルは既に一定期間後にPC版が発売されるようになっています。
PS5の発売予定ソフトに入っていて、見逃せないのは『ゴッド・オブ・ウォー』、『ホライゾン・ゼロ・ドーン』の続編ですが、後者はいずれPC版出るだろうし、前者一本のためにハードを買うかと言うと…… まあ、『Ghost of Tsushima』や『Days Gone』のような傑作がちょいちょい出てくるので引き続き目は離せないところではあるのですが……
というわけで、ファミコンから続くコンソールマシンの歴史は自分の中ではそろそろ終焉かなーと。これからはできるだけPCゲーミングしていきたい所存。キーボードで歩くつもりは毛頭ないがな!
それに、おっぱいとすっぽんぽんセックスを見られるのはPC版だけ! 誰がソニーチェックの厳しいコンソール版など遊ぶかってんでバーロー。
ちなみに、4番のお手軽さについては間違いなくコンソールマシンのメリットで、PCは作業環境とゲーム環境を共存させなければならないとうのが大きな難点です。個人的に一番気になるのはゲームがWindowsの解像度を見境なく切り替える点。作業が捗るよう並べていたウィンドウのレイアウトはぐっちゃぐちゃになるし、Adobeのソフトは解像度切替でだいたい死にます(良くてもパレット崩壊、最悪そのまま操作不能)。ゲーム専用PC……ってなるとコンソールマシンの方が安いし。
閑話休題。
というわけで、PC版を選んだサイバーパンク2077。自分のマシンのスペックはこんな感じ。
プレイ環境(マシンスペック)
- CPU
Intel Core i7 7700K
- Graphics
NVIDIA GeForce RTX 2060 SUPER
- Memory
DDR4 32GB
- SSD
M.2 NVMe ベンチは下記ぐらい
Seq Q32T1 Read 1,429MB/s Write 1,485MB/s
4KiB Q8T8 Read 627MB/s Write 862MB/s
昨年、VRを遊ぶためにビデオカードを新調しましたが、ハイエンドというほどでもなく。特にCPUは古く、Adobe系など通常の作業で辛《つら》みが重い今日このごろ。それでもサイバーパンク2077は余裕でフルHD、 〈レイトレーシング/ウルトラ〉で動きます。4Kだと流石にFPSが出ません。
というわけで、こんな環境で遊んだ自分のサイバーパンク2077の良いところ、イマイチなところは……
💯良いところ
🏙️ありえない密度の都市と立体構造
2018年に48分のウォークスルーが公開された時、Vが自室のあるメガビルディングを出てナイトシティを歩く様子に度肝を抜かれましたが、あのとんでもない密度のマップは嘘じゃありませんでした。
Cyberpunk 2077 Gameplay Reveal — 48-minute walkthrough
https://youtu.be/vjF9GgrY9c0
街を行き交う人々の群れもリアルで、なんとすべての人々に名前がついています。まあ、残念ながら基本的にはただランダムに生成されたNPCで、一定の距離を目的もなく歩いているだけですけどね。
レッド・デッド・リデンプション2では殆《ほとん》どのNPCが生活パターン、つまり家があり仕事があり、スケジュールに従った行動を持っているというコダワリっぷりでしたが、あれは絶対的な人数が少ないから出来ること。いずれはナイトシティのような大都市に生活する一人一人をしっかりと再現したオープンワールドRPGを遊んでみたいですね(そうなるともはや都市シミュレーターか……)。
期待通りのサイバーパンク・ワールド
“サイバーパンク”と聞いて何を思い浮かべるでしょう。
自分はやはり映画が好きなので、『ブレードランナー (1982)』や『マトリックス (1999)』、アニメ×サイバーパンクの絶対的な金字塔である『アキラ (1988)』などを思い浮かべます。映画以外では最近だと『オルタード・カーボン (2018)』も良かったですね。
なお、シーズン2は主人公の役者が変わってしまい話も駄作。ありがち。しかしながらスピンオフであるCGアニメ映画『オルタード・カーボン:リスリーブド (2020)』は非常に面白かった模様。
思い浮かべる作品が何であれ、日本語が入り混じったド派手なネオンサイン、奇抜なファッションを纏う人々、雑踏と降りしきる雨…… 人々がサイバーパンクに求める最大公約数がしっかりと詰まっているのが今作です。
左右非対称のカーデザイン🚔
ナイトシティがまるで生きているように感じられる大きな理由の一つに、複雑に入り組んだ道路とその上を行き交う数々の車が挙げられます。交通網は都市の動脈であるなんて言いますしおすし。
そして車のデザインも非常に尖っていて、一人乗りのシティコミューターから一般的な大衆車、果ては警察車両に至るまで、
“アシンメトリーデザイン”への一貫したコダワリが強く感じられます。
「男のコってこういうの好きなんでしょ?」
残念なことに、魅力的なカーデザインに反して車の操作性は最悪です。どの車もタイヤがツルッツルに滑るので、まともに走るのは相当難しい。運転中は三人称視点に出来るのがせめてもの救い。なんであんなフニャフニャにしちゃったんだろうなぁ…… でも考えてみたらGTAと言い、ファークライと言い、オープンワールドゲームの車の挙動って割とそんな感じなんだよなぁ。
ローカライズと吹き替えは完璧💬
コンソール版も同時リリースのAAAタイトルだけあって、翻訳は完璧でした。細かなアイテムのフレーバーテキストまで、おかしいと感じる日本語は見つけられず。
吹き替えもベテラン声優陣による素晴らしいクオリティで、ジョニー・シルヴァーハンドはキアヌの声としておなじみ森川智之《としゆき》さんが完璧に演じていますし、ドラマ『フリンジ (2008-2013)』の監視人《セプテンバー》やアニメ『かぐや様は告らせたい (2019,2020)』のナレーションでおなじみ青山穣《ゆたか》さん、同じくフリンジでおなじみダナム捜査官こと宮島《みやじま》依里《えり》さん、他にも喜多村英梨さんなど、安心の心地よい吹き替えを楽しむことができます。まあ、彼女の演じるTバグは早々に退場してしまうのですが……(序盤メインキャラばりに活躍する割には物凄くあっさりでしたね……)
声優一覧 - サイバーパンク2077 攻略Wiki : ヘイグ攻略まとめWiki
https://h1g.jp/cyberpunk/?%E5%A3%B0%E5%84%AA%E4%B8%80%E8%A6%A7
ちなみに、本作はボイスからキャラクターのリップシンクを行っているようで、吹替版でも口の動きに違和感は一切ありません。
フォトモード📷が辞められない美しいグラフィック
最近のPCゲームはレイトレーシングによるリアルな反射や、オクルージョンシャドウの表現が当たり前になってきました。
自分にとってレイトレーシングの原体験は『CGツクール3D (1992)』だったので、1pxずつ光《レイ》を手繰《たぐ》るあのレイトレーシングで60fps出せるのが未だに信じられないのですが、サイバーパンク2077では
“全てが光源となる”美しいグラフィックを存分に堪能できます。
街中はどこもかしこもサイバーパンク然とした映えるロケーションばかりなので、フォトモードが辞められず、ゲームがちっとも進まないこと請け合いです。
なお、Twitterでは#cyberpunk2077photomodeまたは#サイバーパンク2077写真部のタグで様々な写真が投稿されている他、#shutterpunk2077でフォトコンテストも開催されていたので、国内外の力作を楽しめます。
個人的なオススメは
“プロのゲーム内フォトグラファー”ことPetri Levälahti氏の写真。
氏のタイムラインにはこれ以外にも素晴らしいサイバーパンク2077の写真が数多く投稿されています。
バニラでもわりかしキレイな女性キャラ
“洋ゲーの女性キャラは可愛くない”
ゲーマーの間では常識であり、残念ながら否定し難い事実であります。それでも『デトロイト ビカム ヒューマン』のカーラなど、最近はだいぶ垢抜けてきたなーと感じております。(まあ、『The Last of Us Part II (2020)』のようにポリコレを取り入れて「ゲーマーが喜ぶ美しさは悪!」みたいなおかしな事になってる洋ゲーもあるんですが……)
サイバーパンク2077も、全体的にはいわゆる “洋ゲーテイスト”を感じる濃い目の造形ながら、主要女性キャラはヒロインとしても映えるキレイめ女性が揃っているのでは? と感じております。まあ、今作の場合は露出度によるセクシー補正が大きいのと、自分の場合は『ホライゾン・ゼロ・ドーン (2017)』のアーロイも可愛いよなぁと思うくらいには洋ゲー女性に慣れてしまっているのであんまり参考にはならないかもですが。
いずれにしろ『フォールアウト4 (2015)』みたいに女性キャラを可愛くするMODもそのうち出てくるでしょうしね。MOD開発者の皆様に期待。
王道のバディものストーリー
サイバーパンク2077はオープンワールドRPGに違いありませんが、キャラクターの個性がある程度設定されているタイプ。用意されたストーリーを辿りながら遊ぶ、『ホライゾン・ゼロ・ドーン』や『Days Gone (2019)』、『Ghost of Tsushima (2020)』に近いです。これらの作品はロールプレイの自由度は控えめながら、プレーヤーが自分でストーリーを組み立て、物語を自ら盛り上げていく必要がないので、オープンワールド初心者にも優しいですよね。
逆に『スカイリム』、『フォールアウト』、最近だと『The Outer World《アウター・ワールド》 (2019)』のようなガチ系オープンワールドを期待してしまうと本作は物足りないかも。
さてそのストーリーですが、ナイトシティでビッグになる事を夢見つつも、日々の小さな仕事をこなす小物の便利屋だった主人公Vが、出世を急ぐあまり大きな陰謀に巻き込まれていってしまう…… といった感じ。そして自分の頭の中に現れた50年前のテロリスト 『ジョニー・シルバーハンド(キアヌ・リーブス)』に身体を乗っ取られてしまうのを防ぐために藻掻《もが》き苦しむ姿が描かれます。
自分の中の別人格に苦しむというのは海外ドラマや映画では十八番《おはこ》(ネタバレになってしまうので具体的な作品は挙げられませんが、最後の最後に “実は主人公にしか見えていなかった!”というオチはお馴染みですよね)。今作では主人公つまりプレイヤーにしか見えないジョニーとのシリアスかつ軽妙なやり取りが、一人称視点を生かして表現されています。
ジョニーは最初は主人公を殺そうとするキャラクターとして登場しますが、行動を共にするうち、反発しながらも不思議な友情が生まれてゆくというバディものの王道的ストーリーになっています。渦巻く陰謀、悲しい別れ、ちょっぴりロマンス。そしてクライマックスは相棒のために自分を犠牲にすることができるのかという選択を迫られるという、コッテコテながらも燃えるシチュエーション。
主人公Vがジョニーに対して抱く感情と、プレイヤー自身がジョニーに対して抱く感情はうまいことシンクロしていました。また、ソロで旅するオープンワールドRPGで感じがちな孤独感もなく、ぶつくさ言いながらも離れることが(物理的に)出来ない二人の軽妙なやり取りを最後まで愉しむことが出来ました。
自由度の高いアプローチを持つクエスト群
各クエストはバラエティに飛んでいて、対象をすげ替えただけのような所謂《いわゆる》
“使いまわし”を感じることはなく、常に新鮮な気持ちでプレイできます。
それぞれのサブクエにはしっかりとしたバックグラウンドストーリーが設定されていて、メインクエストそっちのけでサブクエストばかり追ってしまうこともしばしば。
なおゲームのボリュームですが、メインクエストだけ追っていけば初見でも20時間もかからないのではないでしょうか。自分はサブクエ遊びまくり&街中を歩くのが楽し過ぎて徒歩が多かったので、クリアには100時間以上かかってしまいました。それでもまだ半分もクエスト完了出来ていない気がします。
拠点の攻略方法も数通り用意されていて、最低でも必ずゴリ押し/ステルスは選べます(ただし完全ステルスプレイはちょっと難し目)。閉ざされたエリアへのアプローチ方法もキーアイテムを盗む、ハッキングする、力こそパワーぐらいのバリエーションは大抵用意されてるので、ステータスや状況に応じて攻略できます。ゆっくり実況などで他の人のプレイを見る限り、会話もかなりのパターンが用意されている模様。
イマイチな所
【金欠】カーディーラーと化すフィクサーたち
「君等《きみら》、本業はカーディーラーなん?」
ACT1、最初の章を終え行動範囲が広がると、各地域のフィクサーが一斉に車の販売攻勢をかけてきます。
エモい車よりどりみどりなのは嬉しいんですが、値段が高くてまず買えません。手が届くのはオンボロな軽かせいぜいファミリーカーみたいなやつ…… 闇社会でアウトローな生活してるのになんで現実みたいな世知辛い思いをしなければならないのか……
買えないだけじゃなく、買う意味がないというのも微妙《ビミョー》。GTA同様、そこらを走ってる車を強奪できるし…… もちろん良心は痛みますが、フィクサー《カーディーラー》からはおいそれと買えない高級車も奪えます。
そうなるともう車を買うモチベはゼロ。サイバーウェアに投資した方がよっぽど有用なので、車のためにお金を貯めようなんて気になりません。せめて購入した車は自由にペイントできるとか、カスタマイズできる要素があれば…… 『GTA5 (2013)』はその辺ちゃんとしてたのになぁ。
噂では開発中は車をカスタマイズできるようになっていたとかいなかったとか。実装されなかったの遺憾すぎる。
お家《うち》🏠が寂しい
ゲーム中、Vの自宅となるアパートはずっと同じ。映画『ドレッド (2012)』の舞台である巨大ビル 『ピーチツリー』を彷彿とさせる、 『メガビルディング H10』の一室です。
単体でスラムを形成するような超巨大ビルの中の一室、そしてサイバーパンクお決まりの “壁の中のベッド”というのは『フィフス・エレメント (1997)』みたいでポイント高いのですが、できれば『GTA5』のように成り上がりに合わせたお引越しや、せめて別荘などを購入したかったところ。オープンワールドゲームにおいて居《きょ》を構えるというのは、ゲーム上あまり意味がないとしても、その世界に済んでいるという雰囲気を十二分に演出してくれると思うのです。
まあ、サイバーパンク2077は成り上がると言うよりは、終始逃亡者として過ごすようなストーリーなので大々的に家など買えないのかもですが、それならそれで隠れ家とか…… 自宅もあまり能動的なカスタマイズ要素はなく、「拠点」としても機能しないのがちょっぴり残念でした。だいたいあそこ、メガビルディングが凝ってるせいで行くのめんどくさいんだよね(笑)。
自動運転機能がない
街全体があまりにリアルで活気に溢れているので、目的地に就くまでは運転をNPCに任せ、助手席からのんびり車窓を楽しめ…… ません。
『GTA5』でもタクシー呼べたし、『ファークライ ニュードーン (2019)』なんかでもNPCが運転してくれたのになぁ。助手席や後部座席で寛《くつろ》げるのは特定のクエストに限られているので、サイバーパンク2077では貴重な時間となっております。
ゴロウと夜のナイトシティをドライブとかさー、街のネオンと計器の光に浮かび上がるおじちゃんの横顔が凛々しすぎて惚れるかと思ったよ。
だいたいこの世界、
『デラマン』という素敵なタクシー会社が存在するのに! しかもストーリーにがっつり絡んでくるくせに! 普通にタクシーとして使いたかったですね~。
あと、デラマンのクエストでAI搭載の車が手に入るのに自動運転してくれないのは絶望した!
それもうただの車やんけ! AI仕事しろ!
【TPS】3人称やりたい
ストーリーの演出なんかは一人称視点を前提としていて、だからこそ感情移入して盛り上がれるものばかり。土台《どだい》無理な話だなとわかってはいるんですが、せっかく装備品が細かくキャラクターの外観に反映されるので、せめて街を歩く時くらいは三人称視点で見たかったなという気もします。サイバーパンクとファッションは切っても切れない縁がありますしね。
既にそういったMODはあるようなんですが、やはりアニメーションが変だったり、戦闘は無理だったりと限界があるようです。
JB - TPP MOD WIP third person at Cyberpunk 2077 Nexus - Mods and community
https://www.nexusmods.com/cyberpunk2077/mods/669
意味のない投げナイフスキル🔪
「ははーん、これは中距離からステルスキルできるようになるあれやな!」
ざんね~ん。ハズレ。実際はこう。
- 投げるナイフを装備しておく必要がある
- 回収不可
- 次のナイフを投げるには再度装備する必要がある
超絶不便仕様。しかもオープンワールドRPGの御多分に漏れずナイフにも重量があって、一本一本がそこそこ嵩張《かさば》る。さらに投げても通常攻撃扱いでナイフのステータス分のダメージが入るだけなので、敵が強いとまんまと気づかれます。さらにさらに、近接武器としてのナイフを投げているだけなので、序盤は攻撃力の高いナイフを誤って投げ、近接武器として使いたかったのにロストしてしまうこともしばしば。
誰が使うんだこんなスキル。
まとめ
なんだかんだイマイチな部分も多めに挙げちゃいましたが、ゲーム全体の面白さと比べたら取るに足らない難癖です。言っても面白さに差し支える程の難点は無く、AAAタイトルに恥じない一流のグラフィック、ストーリー、そしてゲームプレイで最大級のサイバーパンク・ワールドを愉しめる傑作となっております。オープンワールドRPGとしても大満足のボリュームと質の高い各クエスト。凄まじい密度と三次元的な構造を誇る都市《ナイトシティ》。
サイバーパンクの元祖とも言える作品『ニューロマンサー (1984)』の著者ウィリアム・ギブスンはこう述べています。
「Modern Japan simply was cyberpunk.(現代日本は普通にサイバーパンクだった。)」サイバーパンク - Wikipedia
オープンワールドRPGのファン、サイバーパンクジャンルのファン、そして日本人としても、遊ばないという選択肢はありません。ちょっとでも 「気になるなぁ」と思った人は買っちゃって間違いないタイトルである事を保証します!
さて、本編はクリアしたのですが、まだまだ未解決のクエストが山程残っているので、僕はナイトシティに戻りたいと思います。では!
この記事はここで終わりです。
読んでいただきありがとうございました。
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