【軸の秤】 version 0.1.0 リリースノート
大変お待たせいたしました。軸の秤ファームウェアの初アップデートとなる0.1.0を公開します。測定時のバグなども修正したのですが、そのために測定時の処理をごっそり改修してしまったので、また新たなバグが仕込まれた可能性が多分にありますが……(^^;
とりあえず新機能や変更点は下記の通りとなっております。
ファームウェアのダウンロードや書き込み方法はファームウェアのダウンロードの記事からお願いいたします。
【軸の秤】ファームウェアのダウンロード
https://romly.com/blog/jikunohakari_firmware
新機能
スクリーンショット撮影機能
メニューキー(■キー)の長押しで画面のスクショをSDカードに保存できます。ファイルは白黒のBMP画像ファイルです。
設定値の微調整機能
設定値を変更するときに、上下キーに加えて左右キーで細かく値を調整できるようになりました。また、一部設定に関してはメニューキーでディフォルト値に戻せます。
UIの日本語化
まだまだ一部のみですが、日本語表示できるようになりました。表示言語は設定で変更できます。
その他
- SDカード挿入時に画面右上にアイコンが表示されるようにしました(一部画面のみ)。
- WiFi接続時に画面右上にアンテナアイコンが表示されるようになりました(一部画面のみ)。
- データファイル一覧など、ページ遷移のある画面では左右キーで次のページにジャンプできるようになりました。
- ゼロ位置特定シーンのアニメーションを刷新して多少わかりやすくしてみました。移動した距離や荷重があるかなどが画面から把握しやすくなったと思います。
- その他細かいのいろいろ。
変更点
ステッパーのピン順、ディレイ設定の追加
ピン順が逆(回転方向が逆)の28BYJ-48に対応するため、ピン順を設定で変更できるようになりました。ハード側に変更を加えずに回転方向を全く逆に出来るようになります。
また、回転時のディレイ(待ち時間)を変更することで、回転速度を犠牲にしてトルクを優先できるようになりました。Youtubeにある下記のビデオによると、2ミリ秒から15ミリ秒に変更することで約3倍近いトルクを出せるようです。ちなみに、version 0.0.1では1800マイクロ秒とかなり速度優先の設定だったので、より安定した測定ができるようになるはずです。
その他
- 測定前に、測定にかかる予想時間を表示するようになりました。あくまで予測なので実際の時間とは乖離があります。
- 測定時にステッパーをフレーム毎により細かく回転させる事で、表示と応答の即時性を改善しました。
- 測定時に最大下降距離まで到達して折り返す際、測定間隔設定に関わらずその位置での荷重も測定するようになりました。
- 測定時に記録中のデータファイル名、データポイント数を表示するようにしました。
- 測定後にリリースカーブを測定しない場合、測定開始位置までプラットフォームを戻すようにしました。
- SDカード上のデータファイルからフォースカーブグラフを表示する時に、ファイルの更新日時があれば表示するようにしました。
- 設定ファイル書き出し時、設定ファイルの作成日時を変更せず更新日時のみ変更するようにしました(日付時刻が設定されている時のみ)。
- ダイアログのボタンのフォーカスが点滅するように、またダイアログの背景が描画されるようにしました。
- その他いろいろたくさん。
バグ修正
- 測定間隔が小さく設定されている時に、リリースカーブの測定に移らず測定が終了してしまう事があるバグを修正しました。
- SDカード上のデータファイルが30までしか表示できないバグを修正しました。
- SDカード上のデータファイルを表示した時に、データポイントが999個までしか読み込まれずフォースカーブグラフが途中で切れてしまうバグを修正しました。
- いくつかの場面でSEが鳴っていない不具合を修正しました。
- 日付設定でFATシステムに記録できない大きな西暦が設定できてしまう不具合を修正しました。
- その他細かいのいろいろたくさん。
使ってわかるのはこの程度なのですが、内部的には相当の大改修をしました。ダイアログを表示した時に後ろの画面が見えるようにするのとか、そのために描画システム全体にわたる変更が必要で……(ありがち)
測定時のフローもかなり複雑になってきてしまったので、状態毎にクラスに分けスタック構造で管理するようにしました。コード量はだいぶ増えてしまいましたが、処理はわかりやすく、修正もしやすくなったと思います。
日本語化も画像からピクセルフォントへの変換ツールの作ってみたり、丁寧にやっております。ちな軸の秤でのピクセルフォントの描画は完全に自前でやってまして、その御蔭でピクセルフォントの癖にプロポーショナル対応、しかも一部リガチャやカーニング対応とかなりこだわった描画になっております。ピクセルフォント自体も標準、小さめ、極小と3セットほど用意してみたり。とにかくフォント好きなので……
というわけでよろしければぜひお試し下さい。ただしノーリスクノーリターン、もとい、At your own riskでお願いいたします。一応元のバージョンに戻せるバイナリも置いておきますが、何らかの原因でそちらも書き込めずなんて事が無いとは言えないので……
この記事はここで終わりです。
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