Kensington Expert Mouse Wireless TrackballとEM7を一緒に撮ってみました
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Kensingtonから、遂にトラックボールの新作が発売されたということで色めき立ったものの、蓋を開けてみればEM7がワイヤレスになっただけということで、大玉使いのみなさんは年始から随分がっかりされたのではないでしょうか。
僕は海外でリリースされていたことも一切知らず、寝耳に水でめちゃくちゃ喜んだものの、その見た目の変わらなさに一気に微妙な気持ちになりました。2016年にやっとこさBluetooth対応、しかもSlimBladeじゃないんかい!
それでも、使い慣れたExpert MouseがBluetoothで使えるならそれに越したことはないと、一個注文したので、EM7と果たして本当に同じなのか、写真でご紹介したいと思います。
パッケージ
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まずはパッケージ。
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日本の代理店がアコ・ブランズ・ジャパン株式会社となっていて、七陽商事ではないようです。
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単三電池2本とマニュアルが同封されています。
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リストパッドも健在です。取り付けると使いやすくなるとは思うのですが、かなり大きくなってしまうので僕は使っていません。見る限り取付方法も全く同じでした。
本体
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本体はつや消し黒のカラーリングになりました。形は全く変わっていませんが、色合いと質感だけでかなり今風になっていますね。
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スクロールリングのギザギザも相変わらず。滑り止めになることは間違いないんですが、ものすごくゴミが溜まるんですよね……
あと、買いたてと10年以上使ったスクロールリングではやはり全然違いますね。少しエージングが必要かも!
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本体手前のロゴシールエリアはなくなってスッキリしました。あそこもゴミが溜まるポイントだったので、廃止されて何より。だいたいリストパッドつけたら見えない位置でしたしね。
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その代わりにロゴは本体上部に印刷されています。控えめで良いんじゃないでしょうか。欲を言えば何もない方がいいですけど。
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本体底面には、EM7にはなかったON/OFFスイッチ、Bluetoothとドングルの切り替えスイッチ、それから電池ボックスがあります。4つのボタンを同時押しすることでBluetoothのペアリングとなります。ペアリング時には、スクロールリング手前に隠された青色LEDが控えめに光りますよ。
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2.4GHz無線モードで使う場合のUSBドングルは電池蓋の中に収納されていますので、Bluetoothで使う場合でも失くしてしまうことはありません。
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電池ボックスは単三電池2本を同じ向きで入れます。また、1本は奥に隠れてしまうため、取り出す時は巻き込んだ紐を引っ張るという実にアナログな方法です。
EM7との比較

それではEM7との比較写真を。まず大きく違う本体後ろ側のコードが伸びていた部分。何も無くなって実にスッキリ!
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横から見ると微妙に角度が違っている!? なんてことは一切なく、まったくもって同一形状です。
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玉を取り外してみても、全く同じです。ネジの凹みがまたゴミ貯まるんですよねぇ。センサー部分はゴミ貯まると反応悪くなっちゃうし。
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玉を支えるルビー球の構造も同じですね。この部分はSlimBladeよりEM7の方がゴミに強いです。SlimBladeは頻繁に掃除しないと玉ひねりスクロール時にキーキーうるさいです。
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底面。元からあった謎の収納エリアが晴れて電池ボックスとして使われたわけです。海外ではとっくの昔に無線モデルがあったそうなので、そっちでは既に電池ボックスだったんですねきっと。
ただ、このモデルはBluetooth or 小さなUSBドングル対応です。大きなレシーバーは要りませんから!
ちなみに、このゴム足がまたゴミ貯まるんですよねぇ…… こうして改めて見るとゴミ貯まる構造ばっかりですEM7。
玉の入れ替え
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もちろん玉の大きさも全く同じですので、入れ替えて遊べます。新しい玉はSlimBladeと同じ色なので、同じパーツを使いまわしているのかなと思います。
Kensingtonトラックボールファンのみなさんは写真左のように、EM7にSlimBladeの赤球入れたことありますよね!
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今度の黒いボディに黒い玉というのも、バットマンみたいでオシャレです!
以上、いい意味でも悪い意味でも本当に何も変わらず、ただBluetooth対応しただけのExpert Mouseなのでした。
考えてみれば、EM7は2004年に買ったものが今だに現役で使えており、頑丈さは折り紙つきです。10年以上使えることが証明されているわけだから、下手に変えることなんかないんですよね。新鮮味は確かにありませんが、向こう10年がっつり使えるという安心感はものすごいです。
SlimBladeの方もBluetooth対応して欲しいところですが、EM7が2004年発売→2016年Bluetooth対応だったことを考えると、SlimBladeは2009年発売→2021年Bluetooth対応かな……
自分の場合、Kensingtonの大玉はTurbo Mouseの頃から慣れ親しんでいるので、なんかもうここまで来るとこの先も一生Kensingtonの大玉使ってるんだろうな、という気がします。
もちろんその間に様々な入力デバイスに浮気したけれど、結局のところKensington Expert Mouseが最高です!
せっかくなので、懐かしいニュースなど。リンク先がいつまで見れますかね……
Kensingtonの黒い”Expert Mouse”トラックボール、いよいよ日本上陸へ
http://news.mynavi.jp/news/2004/07/20/008.html
Kensington製多機能トラックボール「SlimBlade Trackball」国内販売開始
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0904/07/news050.html
2022/11/29 追記[Added 2022/11/29]
2022年11月、SlimBladeのワイヤレス版 『Slimblade Pro』が予約開始されました。2021年にSlimbladeのBluetooth版との当時の予想が当たらずとも遠からず。Kensingtonは本当にワイヤレス化12年サイクルでした(笑)。
ちな、リンクは案の定マイナビニュースの方がもう消えてますね。一方、ITMediaの記事はちゃんと生きてて偉い。
この記事はここで終わりです。
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